高嶺さおり、カワイイ道を進む。

私、高嶺さおりが女装を始めてからの物語。行き着く先は誰にも分からない。ただ、私は歩き続けます。理想のカワイイを手に入れるまで……。一緒にカワイイ道を歩んでくれる友達も募集中です。伊勢市在住。名古屋を中心に女装活動してます。

高嶺さおり、性に迷う。

私、高嶺さおり、GW初頭から名古屋に二泊三日で滞在しておりました。最初は日帰り、まぁ泊まるとしても一泊かな? と考えていたのですが……、名古屋での女装活動の楽しいこと楽しいこと! あまりの楽しさに、ついつい二泊してしまいました。

その間、色々な場所に行き、色々な人たちとお会いしました……。その結果、標題のとおり、私の性が、ジェンダーが、大きく揺らいで迷子になっております。

このブログには何度か書かせていただきましたが、私が女装を始めたのは、カワイイ服が好き過ぎて着たくなったのがきっかけでした。なので、基本的に男性に性的興奮を覚えることはないですし、好きになる対象も女性です。

はい、その筈、でした。

それは一日目の夜のこと。私は、トイボックスで知り合った女装さんに連れてきてもらい、スナック麗人さんにおりました。そこでは素敵な女装さんたちがたくさん集まり、ワイワイと楽しく過ごしておりました。こんな空間があるんだぁ……! と感動しつつ、私もその中に加えていただき、キャッキャウフフと楽しんでおりました。

そこで、見ちゃいました。可愛い女装さんたちがお二人、かなり濃厚ないちゃいちゃを楽しんでおられるのを。……そこで引いちゃったワケではないのです。むしろその逆というか、恥ずかしく且つ、そのお二人には大変申し訳ないのですが……。私、ちょっと興奮しちゃったんですよね。

で、混乱しました、私。え? あれ? 私どうした? 相手は男性同士だぞ? そういう趣味、無いでしょ私? どうした私?

混乱している内に、お二人は佇まいを直しておられました。

まぁ、何かの間違い、気の迷いかな。そういうこともあるかな。と、納得しかけたのですが、本当の問題はそこからだったのです。

二十三時くらいだったでしょうか。扉を開けて、新しいお客さんが入って来ました。

いらっしゃったのは、途方もない美人の女装さんでした。詳しく容姿を描写してしまうと、分かる方には分かってしまうので割愛しますが、男とか女とか関係なく、私の人生で出会った中で、一番美しい人でした。

視線は釘付けになり、胸がドキドキし始めました。見ているだけで幸福感が湧き出る、そんな感覚に包まれます。

……今これを書いていて改めて思いますが、コレだけ見ると、完全に落ちてますね、恋に。

でも、事はそう単純じゃ済みません。なにせ、女装しているとはいえ、相手は男性です。長らく男性として、女性を相手に恋愛をしてきた私にとって、この感情をどう受け止めるかは、ジェンダーの根幹にかかわる問題です。男性に興奮してしまった先の件とあわせ、私のジェンダー、完全に迷子です。……その場は深く考えないようにしてやり過ごしましたが、困ったことにこの恋心めいた何か、実は今だにくすぶっております。

本当に困惑しきりです。女装しておいてなんですが、自分の性を疑う日が来ようとは、夢にも思ってなかったので。ちなみに、この記事を書いている動機として、色々冷静に分析するためでもあります。

私は男が好き、というワケではない筈。相手が女装していたからこそ、興奮したり、恋に落ちたりしたのだと思います。……でも、男性姿のあの人と接しても、今の私はときめく気がします。

その恋を私が男性としてしているのか、女性としてしているのかという問題もあります。純粋に男として恋をしている、とは言い難い気がします。自分が女装していたからこそ落ちた恋、なのかもしれません。

一人で悶々としていても埒があかないので、私が女装していると知っている友人にも相談してみました。

「う〜ん……。あ、女なら何でもいいっていう男いるよね」

?……(´・ω・`)ウン

「逆に、男なら何でもいいって女もいる」

(´・ω・`)ウンウン

「さおりちゃんの場合、美しいなら何でもいい、なのでは……」

Σ(´・ω・`)

うん……。うん。否定、出来ないよね。というか、コレほぼ正解なのでは? なんだか妙にしっくり来てしまいました。

そんな訳で、色々悩みが解決したワケではありませんが、今のところの結論としまして、私、高嶺さおり、男女の垣根を超えたカワイイモノ好き、だということにしておきましょう。

……私、見方によってはウルトラスーパービッチさんなのでは……。

 

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